住職より
お寺は学校であり、
遊び場です。
住職は先生であり、
そして良き友人に。
かつてお寺の境内にはいつも地域の人々が集い、世間話をする者や、和尚さんに相談事をする者、また遊び回る子供たちで溢れていました。
しかし、核家族化や過疎化、少子高齢化など、ここ近年の社会情勢の変遷により、お寺の在り方、存在意義も変わってきているように思います。
その時代の流れに逆らうのではなく、あらゆる形に適応しながら、しかし大切にすべきものを継承してゆく。地域の中心で街と人を繋ぐ役目を担い、もっと気軽にお寺へお越しいただきたいと思っています。住職は法務で出掛けている事もありますが、お見かけの際は是非お声がけいただけましたら幸いです。
禅の心や仏教を学びながら、地域と交わり大人も子供も安心して過ごせる、学びと遊びが同居する空間。芳珠寺が目指すお寺は、そんなお寺です。
- 気軽に立ち寄れる
相談どころ - 子供が安心して
遊べる場所 - 地域活性化の
担い手
禅宗を学ぶ
禅宗の始まり
元々インドで興ったこの禅宗を6世紀前半に達磨大師が中国へ伝えたのち、より大きく発展しました。元々中国ではその300年も前から禅という考えは存在しましたが、誰も実践する者はいなかったのです。
達磨大師は悟りを開く為、壁に向かってひたすら己と向き合う厳しい修行を9年行います。その厳しさは、手足が腐って切り落とさないといけないほどだったと云われています。
日本へは、鎌倉時代に栄西が「臨済宗」を。道元が「曹洞宗」を、そして江戸時代には隠元が「黄檗宗」を持ち込み、のち広く伝わりました。
禅宗の教え
「禅」とは、仏の御心、そして心を調えるということです。
全ての事象は己の心の中で起こること。世の中で起こっていることも、自分の心や姿勢を少しだけ変えてみることで、世界の見え方も変わってくるのです。
幸せを与える慈悲の心、それが自ずと自分の心を調えることに通じてきます。おおらかな心と共に、自然と一体になる。そういう自由自在な心が「禅」のひとつです。
日常の中の禅
実は、「禅」というものは道具や特別な場所が必要なものではなく、日々の生活の中でも大切に育んでゆくことができる心です。
朝起きる、食べる、座る、歩く、洗う、寝る…一つ一つの行い全てが修行であり、仏の道へと繋がってゆきます。特に「座る」という行為は禅において非常に大切な一つです。
感謝の思いを忘れず、立ち止まり己と向き合う時間を大切にしながら、心と身体を調え積み重ねてゆけば、どんなに忙しい毎日であっても、安らぎの灯火があなたの心にきっと宿ります。
結びに
心と心が
触れ合う場所を目指して
- 芳珠寺には、日々様々な方々がお越しくださいます。
地域の人々が集い、関わり合い、お寺の行事やイベントを通して、
もっと地域を活性化していけたらと思っています。
同時に、お寺という場所をもっと身近に感じていただけたらと願っています。
お一人お一人との出会いをご縁として、大切に紡ぎながら、
皆様と安寧の日々を過ごせますよう、心から祈りたいと思います。
合掌 - 第12代目住職 星屋典応
心と身体を健やかにする
お寺のイベント
体操、ストレッチをはじめとした、心と身体を調え安らかな日々を過ごすためのお寺のイベント。法務や行事が重なるお寺の繁忙期以外は毎月開催しており、どなた様もご参加いただけます。